陸運局だけ?廃車の手続きはどこでできるの?
車を廃車するときには、必ず手続きを行う必要があります。廃車の手続きは、陸運局だけではなく、ディーラーやガソリンスタンドでも可能です。今回は、廃車手続きに必要な書類や陸運局以外で行う廃車手続きの概要について紹介します。廃車の手続きについて知りたい人は、ぜひ参考にしてください。
廃車の前には抹消登録の手続きが必要
たとえ車を解体して存在がなくなったとしても、抹消登録の手続きを実施していないと自動車税や自動車保険が請求されることになります。まずは廃車の手続きを行うようにしましょう。今後、車を使用する予定がない人は忘れずに行ってください。
廃車の手続きは管轄の陸運局で行う
手続きは、ナンバープレートに記載されている地域の陸運局で行います。そこが管轄の陸運局となるので間違えないようにしましょう。
手続き前に確認しておくこと
中古車を自社ローンで返済している最中であれば、車の所有権は中古車販売店となっています。この場合、廃車の手続きはできません。所有権が移るのは、自社ローンの返済が完了してからです。もし、自社ローンの返済中に廃車を希望する場合は、ローンの残額を支払って所有権の移動が完了してから行うのが一般的。自社ローンの返済中に所有権を移して廃車したい場合は、そのための手続きを行う必要があるからです。また、このような場合は中古車販売店に連絡を入れておくことも必要になります。この際、必ず廃車にできるわけではないので注意しましょう。
陸運局での手続きの流れ
陸運局は、平日9時~16時の間に手続きができるようになっています。土日祝や平日夜間は手続きができないので間違えないようにしましょう。まず、陸運局に用意されている抹消登録申請書と手数料納付書に必要事項を記入します。次に、ナンバープレートを返却。そして、記入した書類一式を窓口に提出します。最後に、自動車税の抹消申告をすれば終了です。
廃車手続きの際に用意すべき書類とは
廃車手続きには永久抹消登録と一時抹消登録の2種類あります。それぞれ必要となる書類が異なるので間違えないようにしましょう。
永久抹消登録に必要な書類
・所有者の印鑑証明書
・印鑑証明書と同じ実印
・車検証
・ナンバープレート
・移動報告番号と解体通知日が記入された書類
・リサイクル券
・自動車重量税還付申請書
・個人番号または個人番号通知カードのコピー
・手数料納付書
・永久抹消登録申請書
・自動車税
・自動車取得税申告書
必要書類は廃車の手続きまでに準備しておくことが必要です。
一時抹消登録に必要な書類
・所有者の印鑑証明書
・印鑑証明書と同じ実印
・車検証
・ナンバープレート
・手数料納付書
・一次抹消登録申請書
必要書類は廃車の手続きまでに準備しておくことが必要です。
陸運局以外に廃車手続きができるところ
馴染みのディーラーやガソリンスタンドで手続きができます。気軽に相談できるので、ぜひ利用してみてください。
ディーラーに依頼する
車のメンテナンスなどで利用しているディーラーに依頼できます。お互い顔見知りということもあるので、ディーラーの担当者であれば廃車の相談もしやすいでしょう。また、ディーラーに廃車を依頼するメリットは、解体業者への連絡や廃車手続きを代行してもらえることです。
はじめて廃車の手続きをする人は要領を得ていないことが多いので、嬉しいサービスとなります。仕事が忙しくて陸運局で手続きをするのが難しい人や手続きの時間を短縮したいと考えている人には有効でしょう。ただし、手続きの代行サービスを利用するためには手数料がかかります。料金の相場は数千円から数万円です。交渉次第で料金の割引などが期待できる場合は交渉してみましょう。
ガソリンスタンドでも手続きができる
ガソリンスタンドのサービス内容は多岐にわたります。洗車、燃料の補充、ブレーキオイルの交換、タイヤの空気圧の確認、修理、車検のほか、廃車の手続きも行っています。ガソリンスタンドで廃車を依頼するメリットは、動かない状態の車を無料で引き取ってくれることです。車としての価値はなくなったとしても、解体した後に鉄くずとして価値があるので無料で引き取ってくれます。また、まだ走行できる車であれば、車に価値をつけてくれることもあるので、気軽に相談してみましょう。
まとめ
車を解体して車の存在がなくなったとしても、廃車の手続きを陸運局、ディーラー、ガソリンスタンドで行っていないと、書類上は廃車になりません。それにより、自動車税や自動車保険が請求されるので、手続きは確実に行いましょう。また、車を所有してはいるものの、車を使用していないのであれば廃車することも検討しましょう。駐車場代や税金がもったいないかもしれません。最後に、自社ローンを返済中の人は、車の所有権は中古車販売店となるので、所有権が移ってから廃車するようにしましょう。