水没した車は修理できるの?修理費と廃車の判断基準も解説!
愛車が水没してしまったら、修理できるかどうかは大変気になるところですよね。「費用はどれくらいかかるんだろう?」「廃車にすべきなのかな?」など、疑問もたくさん生まれることでしょう。今回はそんな方のために、水没した車の修理費から、廃車の判断基準にいたるまで解説します。困っている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
水没した車は修理できる?修理前にやるべきこととは
結論から申し上げると、水没した車は修理できます。ただし、相応の費用は必要です。また、その程度によっては、メリットよりもデメリットのほうが大きくなることもあるでしょう。その場合は廃車にすることも選択肢に加えるべきといえます。ここでは初めに、水没した車を修理する前に何をしなければならないのかについてから、確認しましょう。
まず、レッカー車の手配をします。自分で動かすことには危険がともなうためです。重大な事故に発展する可能性もあるため、できるだけ専門家に依頼をして、安全な場所へ移動をしてもらってください。
その後で、被害状況についてしっかりと確認しましょう。有益な判断をするため、こちらも専門家にお願いします。専門家から修理できるという判断をもらえた場合には、ディーラーか整備工場に修理を依頼すれば、同じ車に乗り続けられますよ。
修理にかかる費用の目安は?
修理を検討している方にとって気になるのは、やはりその費用についてでしょう。車の状態は、どれくらい水に浸かってしまったかによって異なります。それにより、当然費用も変動します。ここでは、水没の程度ごとの目安についても確認をしておきましょう。
タイヤの下半分まで浸かってしまった場合、タイヤやブレーキローター、ドライブシャフトに交換や修理が必要になることが多いでしょう。ブレーキローターは部品代が1輪あたり1万円から2万円ほどで、交換費用が4,000円から5,000円ほどとされています。そのため、4輪すべて交換となると5万6,000円から10万円程度かかることになるでしょう。
これに加えてドライブシャフトを交換することになった場合の目安は、10万円から20万円ほどとされています。タイヤがすべて浸かってしまっている場合は、これに加えてマフラーやエンジンに影響している可能性が高いです。そうなると、費用もより高額になります。
また、フロアまで水に浸かっている場合は、エンジンルームにも水が入っている可能性が出てきます。そうすると多くの部品が故障してしまうので、100万円を超えるような高額な費用になるケースもあるのです。3万円から5万円ほどかけて、シートをクリーニングする必要も出てくるでしょう。電気系統がショートしている場合も、その部分の修理や交換が必要になります。
このように、どこまで影響が出ているかは自分で判断しにくいので、費用をつかんで検討するためにも専門家のチェックは重要といえそうですね。
修理費用に保険は使える?
水没車の修理をすることになったら、保険が使えるのかどうかも気になりますよね。次に、自動車保険の車両保険が対象となるケースについても見ておきましょう。台風や大雨による洪水などの自然災害によって車が水没してしまった場合は、補償対象となるのが一般的です。
ただし、自然災害がすべて補償対象となるわけではありません。地震や噴火など予測不能な災害の影響で車が水没してしまった場合には、補償の対象外になります。
もちろん、これらは契約している自動車保険の内容によっても変わってきます。特約の契約をしている場合は、この限りではないでしょう。保険の利用について検討する際は、あらかじめどのような内容になっているか確認しておく必要がありますね。また、保険金が支払われる場合でも全額が補償されるとは限りません。こちらについても注意をしておかなければなりませんね。
廃車になったら専門業者に相談しよう!
水没車を修理することはできますが、その程度によっては修理費用も高額になります。問題なく動くようになったとしても、悪臭などが残ってしまうことも多いです。カビや雑菌について考える必要も出てくるので、もしも愛車がフロアまで浸水してしまっているのなら、廃車の検討も積極的にしてみるのがよいでしょう。
廃車を決めた場合や判断に迷ってしまう場合には、専門業者に相談するのがおすすめです。水没車は事故車や故障車と違って、電気系統にトラブルを抱えていることもあります。そのため早めに判断をし、対応することも重要です。困っている方はぜひ専門業者に相談をし、納得のできる処分ができるよう動き始めてくださいね。
まとめ
水没した車の修理について、理解を深められたでしょう。廃車にするという判断をした場合には、依頼先も重要になるので、しっかりと検討していきましょう。廃車買取専門店であれば、水没した車でも買取りしてもらえます。自走できなくても無料でレッカー移動などをしてくれるところも多いので、負担なく処分ができることでしょう。業者は多く存在するので、納得のできるところを選んで依頼してくださいね。